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竜とそばかすの姫のけいくんのお父さんは竜？父親の声優についても調べてみた？

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本記事では「竜とそばかすの姫のけいくんのお父さんは竜？父親の声優についても調べてみた？」と題しまして

  • けいくんのお父さんは竜？
  • けいくんの父親とは？声優について
  • 恵くんとは？声優について

以上について紹介していきたいと思います。

「竜とそばかすの姫」は、現実世界とインターネット上の仮想空間「U」という二つの世界を舞台にストーリーが展開されています。

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けいくんのお父さんは竜？

「竜とそばかすの姫」は、現実世界とインターネット上の仮想空間「U」という二つの世界を舞台にストーリーが展開されています。

「U」で活動するAsは、現実世界の本人データをもとに、「U」が作製します。

Asの資質は、当然、現実・本人の資質に影響されます。

竜という、キャラクターは、「U」では、乱暴者、無法者として嫌われる存在です。

現実の世界で、DVを行うけいくんのお父さんが、竜ではないか？と思った方もいるかもしれません。

しかし、その答えを先にお伝えすると…

竜は、けいくんのお父さんではありません。

その理由は「声」です。

現実の世界の本人と、「U」の As では容姿、能力ともことなりますが、声は変わらない設定になっています。

ベルの声は鈴ちゃんの声。

PCを操る別役弘香さんの As は別役弘香さんの声です。

竜の声は、けいくんのお父さんの声と異なります。

つまり、竜は、けいくんのお父さんではありません。

そして、けいくんのお父さんの声を持つAs は、物語には登場しません。

では、竜は誰でしょう？

良く聴くとわかります。

竜とけいくんの声は同じです。

竜は、けいくんです。

けいくんの父親とは？

けいくんのお父さんは、現在、社会問題となっている事象を表現するためのキャラクターです。

テーマは「ドメスティック・バイオレンス」。

「暴力をふるい、子供を支配しようとする父親」、それが「けいくんの父親」の一面です。

暴力をふるうキャラクターは、昭和や平成であれば、ヤサぐれた男、乱暴で、粗野な男だったでしょう。

しかし、令和のDVはもう少し根が深いのではないでしょうか？

DVというものが、我々の身近にあること、ごく普通の家庭でもDVが存在することを強調するため、

　「一見、何不自由なさそうな家庭で、良い父に見える人」

がけいくんの父親として、キャラクター設定されました。

DVのシーンは終盤明らかになりますが、映画の中で、2か所伏線が置かれています。

１つは、鈴ちゃんの友達、別役弘香さんが Bell の収益を「各種チャリティーにぶっこむ」としゃべっている場面。

モニターに「シングルファーザーの視点から・・・」と銘打った記事にけいくんの家族写真が写っています。

その記事の下には「「社会問題」児童相談所の現場から見える現実」の記事があります。

そして、もう１つ「ひとかわむいた郎」と「ぐっとこらえ丸」の会話の途中。

けいくんのお父さんが優しそうに、「とても仲良しで、母親がいなくても、元気いっぱい！」と話していますが、けいくんも、知くんもカメラと違う方向を見ています。

というわけで、けいくんのお父さんは「不自由のない、一見、良い父親にみえて、実は DV をしている人」という、難しい役をこなせる人が選ばれました。

声優は誰？

そんな難しい役である、けいくんのお父さんの声優を務めたのが「石黒 賢」さんです。

石黒賢さんは、元プロテニスプレーヤー石黒修さんの息子。

石黒修さんは皇族の方々にテニスを指導されていた方です。

石黒賢さんもテニスをされており、都大会で秋篠宮文仁親王と対戦したとおっしゃっています。

スポーツができ、身長は高く、優し気な二枚目で、芸能界にデビューした当初は、「プリンス」のイメージが強く、現在でも、ハイ‐ソサエティーの役どころが多い役者さんです。

中年になってからは、悪役もこなし、

長澤まさみの「コンフィデンスマンJP」では、悪徳有名美術評論家の役。

綾瀬はるか主演のドラマ『奥様は、取り扱い注意』では、妻をい支配しようとする大学教授の夫の役で、一見良い人に見えるが、実は影を持つ役どころを演じています。

このあたりが、石黒さんが抜擢された理由でしょう。

お父さんは、なぜ逃げたのか？

鈴ちゃんが、けいくん、知くんを助けに行った時、お父さんは、最終的に逃げ帰ってしまいます。

お父さんはなぜ逃げたのか？

インターネットでは、数々の推測があげられています。

  • 「我に返った」
  • 「けいくんと知くんのお母さんが鈴ちゃんとダブった」
  • 「威圧した鈴ちゃんが、動じなかったことに恐怖した」

など、さまざまな意見があって、どの意見も、間違いではないと思います。

ただ、細田監督の作品はいずれも、暴力、武力で良い結論に達することはありません。

物事が解決する時は、多くの人の思いが合わさった時です。

お父さんは「武力の象徴」。

そして、鈴ちゃんは「思いの象徴」。

お父さんが逃げた直接的な原因は色々あるでしょうが、細田監督の作品はいつも、「暴力では物事は変わらないし、解決しない」と表現しています。

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けいくんとは？

「竜とそばかすの姫」少々変わった作りのアニメ作品です。

細田監督が、表現したいことに重点をおいて作られています。

重点となるテーマは２つ。

  • 飛躍的に進歩したテクノロジーと劇的に変化した社会の在り方。
  • ディズニーアニメーション映画『美女と野獣』へのオマージュ。

前者は、けいくんのお父さんが受け持っていると言って良いでしょう。

そして、後者、「『美女と野獣』へのオマージュ」を担うのが、恵くんです。

けいくんも、とても難しい役どころです。

現実世界、恵くんは中学2年生です。

けいくんは父親から、DVを受け、弟を守ろうとする優しい兄です。

普通の中学生より、大人びているかもしれませんが、まだ、子供の役です。

しかし「U」では竜です。

『美女と野獣』の野獣の役です。

大きなお城の主で、ベルと心をかよわせる設定です。

つまり、立派な大人のイメージを出さなくてはなりません。

現実の世界では子供、「U」では大人。

そして、「強く」また「影」を持つ役どころ。

これをこなせる人はなかなかいません。

声優は誰？

「けいくん」と「竜」として選ばれた俳優は「佐藤健」さんでした。

https://twitter.com/TS19790321/status/1541879063765483520

佐藤健さんのデビューは言わずと知れた「仮面ライダー電王」、ひ弱な高校生が、4人のイマジンに憑依される戦う仮面ライダーです。

気は良いが粗野な乱暴者、

女性の心をとりこにする浮気者、

仁義にあついオヤジ、

やんちゃな子供。

この4人のキャラクターを演じ分けなくてはなりませんでした。

そして近年では、「るろうに剣心」の緋村剣心です。

緋村剣心は、年齢不詳、少年のように見えるが、実は、人斬り・抜刀斎、幕末の剣豪です。

佐藤健さんは、数々のドラマで重要な役をこなしていますが、プリンスのイメージから、チャラ男、真面目な青年まで、比較的広いイメージの役どころをこなしています。

佐藤健さんだから、この難しい役どころに選ばれたのでしょう。

竜も、けいくんも、「かっこよさ」が、そこはかとなく、醸し出されているのは、彼が、数々のヒーローを演じてきた由縁でしょう。

まとめ

最後に本記事「竜とそばかすの姫のけいくんのお父さんは竜？父親の声優についても調べてみた。」で紹介したことをおさらいしていきましょう。

❔　けいくんのお父さんは竜？

  • けいくんのお父さんは竜ではありません。
  • 竜は、けいくんです。

❔けいくんのお父さんとは？声優は誰？

  • けいくんのお父さんは「一見、良い父親にみえて、実は DV をしている人」。
  • 声優は 石黒　賢 さんです。

❔けいくんとは？声優は誰？

  • けいくんは、現実の正解では中学2年生、「U」の世界では、竜で、『美女と野獣』の野獣に相当する役です。
  • 声優は佐藤健 さんです。

「竜とそばかすの姫」はちょっと変わった映画です。『美女と野獣』を目指し、時間があれば、もっとミュージカル風な仕上がりにしたかった映画です。

そのため、主役の鈴さんをはじめ、歌手・バンドのボーカル・音楽関係者が主要キャラクターの半分以上を占めています。

また、冒頭の〈U〉を説明するアナウンサーは、水卜麻美アナウンサー、ベルのコンサートのアナウンサーは桝太一と、声優の選び方にも細田監督のこだわりが見えます。

もう一度、違った目線で、「竜とそばかすの姫」を楽しんでみるのも良いのではないでしょうか？

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